近代フランスの夜明け前、客寄せ芸人を引き連れて生半可な医術を営み、巧みな口上で怪しげな薬を売りつける異端者たちがいた。
その名は、シャルラタン。
彼らは長らく正統の虚実を嗤う異形精神者として負の存在に位置付けられて来たが、彼らのユーモアや饒舌な口上、パフォーマンスは大衆の心を掴み、やがては古典演劇やサーカスの源流となり、シャルラタン文学すら生みだした。
これは、そのレプリカント。
正統と異端、日常と非日常が交錯する東京アンダーグラウンドで、怪しくも甘く、耽美で諧謔的なシャルラタンの世界へご招待します。
支配人:小鳥遊エリ
踊り子:渡邉茉里奈
占い師:史chika
歌姫:Maya
機械人形:ナミ・ナナリー
曲芸師:Orbit
魑魅魍魎が跋扈する、眠らない街 “TOKIO.”
たとえ、高層ビルに灯るイミテーションの星々で本物の星の光が霞んでも、リアルがフェイクに飲み込まれることに慣れてしまったこの街では、日常の中の些細なこと。
摩天楼にキラめくネオンの下、光と闇のコントラストに目を凝らせば、見えてくるのは異形のパレード。
傍若無人に闊歩する百鬼夜行の正体は、果たして人かモノノ怪か…
今夜も不思議な仲間たちが集まって、秘密のショーのはじまり、はじまり。